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省エネ支援現場レポート

支援レポート Vol.11

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アルファー食品株式会社

エネルギー管理をいっそう強化し、
全員参加型の「継続する省エネ」へ。

アルファー食品株式会社(島根県・加工米飯)

アルファー食品の創業は昭和41年。「お米の未来を造る会社」として、おこわなどの家庭向け商品、レトルトパウチ含む備蓄用商品、学校給食用、業務用など、各種米加工品の製造・販売を手がけています。

受診までの経緯

2007年に電力監視システム導入以来、積極的に進めてきた省エネ。
専門家による客観的な評価を役立て、更なるメリットの創出へ。

アルファー食品では、2007年(平成19年)に電力監視システムを導入し、103箇所の計測データを、電力の「見える化」や工場別原単位管理、設備異常の早期発見などに役立てていました。その後、省エネルギーに関する包括的なサービスを受けるECSO事業を活用し、更に共同申請した「平成22年度エネルギー使用合理化事業者支援補助金」を活用しながら、数々の省エネ対策を進め、効果を上げてきました。屋上には、太陽光発電設備も設置しています。
そんなアルファー食品が、省エネ診断の受診を希望された理由は、取り組んでいる省エネ効果について、専門家による客観的な評価を受けて、更なる改善を進めるためでした。

診断結果と専門家からの提案

プロの目が、「まだある改善ポイント」を次々に発見。
より効果的に進める「体制づくり」についてのアドバイスも。

担当したエネルギー使用合理化専門員は、エネルギー使用状態を示す様々なデータの分析と詳細なヒアリングから改善すべき余地を指摘、診断結果報告会で運用改善4件、投資改善3件計7件を提案しました。
またエネルギー管理状態については「一部署での省エネ活動はあるが組織的でない」「効率化設備導入は計画的に行っているが、それに伴うレビューは行っていない」など「管理体制」に課題があることを指摘しました。

提案施策一覧

NO提案内容
1運用改善空調設備室外機のフィン清掃
2運用改善ボイラボイラの運転台数削減
3運用改善ボイラ蒸気圧力の低減
4運用改善コンプレッサ吐出圧力低減、吸込みフィルタの清掃
5投資改善蒸気配管保温対策の追加
6投資改善排水処理曝気槽ルーツブロワーのインバータ化
7投資改善生産設備集塵機ファンのインバータ化

取り組みの成果とこれから

「全員参加型」で「継続していける」省エネ活動へ。
個々の施策への取り組みを通じ、機能する推進体制を構築。

受診後のアルファー食品のチャレンジは、個々の改善施策の実施はもちろん、それを通じて、省エネ活動をより効果的に推進し、なおかつ将来も継続していける体制を構築していくことでした。そのため省エネ取組に関する目標設定や年間スケジュール、役割・分担を計画し組織的に機能する推進体制を構築しました。

「運用改善」への取り組みを通じて得た「気づき」。

提案を受け早速、ボイラ設備に関係する運用改善に「貫流ボイラ蒸気圧力低減」と「LPG焚きボイラの空気比低減」に取組みました。
貫流ボイラについては圧力を低減しましたが、各設備の稼働状況によって低減できる圧力値が異なり、運転台数も考慮して検討する必要があることが判りました。
また、LPG焚きボイラの空気比についても季節変動があることが判り、定期的に測定を行い、適正な状態に維持することなど、実態を良く調査した上で運用改善を図ることの重要性に気づきました。

「投資改善」への取り組みを通じて。

比較的小額の投資を伴う投資改善の項目に、「蒸気配管の保温対策」がありました。診断を担当したエネルギー合理化専門員が診断時に指摘した「ボイラ室及び蒸気ヘッダが設置されている部屋で、保温対策が施されていない箇所」に対し、順次、保温カバーを装着していきました。
これを実施していくうち、当初は保温カバーが取り付けられていた箇所であっても、バルブ交換などのメンテナンスの際に外されそのままにされているケースがあることが分かりました。単純に保温カバーを装着し直すだけではなく、現場の従業員に対して「保温カバーの必要性」に関する教育を行い、省エネ活動を全従業員レベルに周知して行く必要があるという認識が新たに生まれました。

取付前

取付後

ポイントは、「社内体制の再構築」と「エネルギー管理の強化」。

ご担当者様によると、省エネ診断を受診して良かった点の一つは、「エネルギー管理に関する弱み」を実感できたこと。「特に評価点の低かった社内体制の再構築、エネルギー管理の強化を図り、学んだことをベースにしステップアップしていきたい」と、力強く今後の抱負を語られました。
「これまで行ってきた省エネは、手法として設備の更新が主体でしたが、運用面での改善手法を学ぶことができ、改善活動の幅が広がりました。非常に有効な提案をいただき感謝しております」とのことでした。